人間の「悩み」や「争い」は、人間に「心」があるがゆえに発生します。すなわち「心情」にその原因があります。したがいまして、「悩み」「争い」を解消するには、「心情」理解することが必要です。また、「心情」を発生せしめた「事実」を正しく把握することも欠かせません。
『「事実」を正しく把握していないが故に「心情」が歪む』こともあるでしょう。
また何らかの事情で『「心情」に歪みがあるが故に「事実」が正しく把握できない』こともあるでしょう。(この2つは「卵」と「鶏」の関係にあると思われます。)
したがいまして、「事実」を正しく把握する。「心情」を理解する。この2つが「悩み」「争い」を解消する上での必要不可欠の前提条件です。
人の「心情」は、生まれ育った環境の社会規範(道徳規範、宗教規範、習俗規範、法規範など)によって形づくられます。(実質は、幼児期に五感で得たもの、育つ過程で強くインプットされた「喜怒哀楽」の影響が大きいでしょう。)
当「相談室は」「心情」を生み出すこれら全て、そして「義理」や「人情」も含めて『法』と考え、相談者に寄り添って「心情」理解に努め、「事実」を『三現主義』(「システム思考」)で正しく把握することを事業方針(≪ミッション≫)としています。
「法の順守」>「法令の遵守」と考えます。
そして、争いのない【<総和>の社会】に向け行動し、あらたな「契約」(関係)づくりを推進し、「理念」の実現を目指します。
→(「予防法務」による『活力ある「心安らぐ社会」の実現』)
『法』との関係につき、「契約」の近未来の姿についてーこのように考えています。
↓
「法の支配」の限界を「契約の支配」によって、弁証法的に超克する時ではないか!
◆「契約とは」、「契約自由の原則」をベースに次のような「活動イメージ」です。
・『契約の時代-日本社会と契約法-』(内田貴著:岩波書店)」を参考に私の考えをベ
ースにイメージ化したものです。
詳しくは私のBLOGサイト「契約とは?」及び
「協働(2)-プロセスとしての契約-」をご覧ください。
最も一般市民に解り易い解説をしていると思われる権威有る書物を紹介します。『法律学小事典(第4版)』(編集代表 金子宏 他 :有斐閣 2005年1月30日)
法 社会規範の一種。道徳規範など他の社会規範との違いについては諸説がある。・・・(略)・・。⇒規範’(p1085)
規範 英語のnormの語源であるラテン語のnormaは「物差し」を意味し、転じて是非善悪判断の基準をいう。通常、「~すべし」「~すべからず」という形で表現されるが、「~してよい」(禁止されていない、許される)、「~する権利がある」などの命題の形をとることもある。
その起源や違反への制裁によって、道徳規範、宗教規範、習俗規範、法規範などに分類される。規範の分類や相互関係は文化によって異なり、例えば伝統的中国では、仁・孝・礼・法などという区別が行われた。日本については、義理とはいかなる規範か、人情は規範か事実か、というような問題がある。⇒法’(p182)
※「法について」もう少し考えてみたい方には、以下のご一読をお奨め致します。
『法とは何か』法思想史入門【増補新版】(2015年7月)(長谷部恭男 河出ブックス)
・「ボクは君とは遊べない。飼い馴らされていないからね。とキツネは言いました。
------サンテグジュペリ『星の王子さま』」
と始まります。
・「ソクラテスは間違った裁判であっても従うべきだと考えて、自らの死刑判決を受け入れました。(中略)
それでも死刑判決を受け入れたソクラテスは正しかったのでしょうか。それが、本書が最後に扱う問題です。」
以上「序章 法はあなたにとってどういう存在か」より。